愛犬が病気になる食事・ならない食事!

愛犬が病気になる食事、ならない食事をご紹介します。

フード選び

フードは原材料表示で判断しよう!

原材料のトップが肉のものを選ぶ

正確に言えば、年齢によるフード選びが、
問題になっているわけではありません。

しかしもっと重要なことがあります。
それは原材料の配合順位です。

約6500万年もの間、犬の祖先は肉食動物として生きてきました。

イネ科の植物に適用する、潜在的な能力があったとしても、
人間に合わせて穀物を食べるようになったのは、およそ1万年前と言う、
一週間で換算すると、わずか1分ほど前に起きた大変化です。

進化の視点で考えると、犬はまだ穀物に適応している途中の段階です。

それは歯を見ると分かります。
人間の歯が、穀物の固い繊維をすりつぶすせるようにできているのと違い、
実際に、犬の歯を見ると、円柱状先が尖った形になっています。

これは、肉を切り裂いて飲み込んで食べるための構造です。
そう考えるならば、狼で会った時から、ずっと食べ続けている、
肉が多く入っているフードを選んだ方が、犬にとって安全であることは間違いありません。

穀物ばかりのフードを食べているワンちゃんに、胃腸障害が多いのはそのためです。
では、どのようなドッグフードを、どのように選べばいいのでしょうか?

ドッグフードは、色々な原材料を混ぜて作られていますが、
原材料は、量が多いものの順に並べなければいけないという決まりがあります。

ですから、ラベルの原材料表示のところに、
肉がトップにきているものを選びましょう。

なおかつ、その肉は牛や羊などの反芻動物であると理想的です。

これは3000万年の間、犬の祖先が捕食していたのが、反芻動物だったからです。

とはいえ、肉が多いドッグフードでは、値段が高くなりがちです。

もし、肉がトップに掲載されているフードが、高すぎるということであれば、
4番目よりも3番目、3番目よりも2番目に肉がきているものを選んでください 。


肉がなるべくたくさん入っているフードを選ぶ

これはワンちゃんの歯の構造進化の、歴史にかなった選び方です。

例外を一つ

子犬だけは、年齢表示を参考に選んでください。

子犬(パピー)用は、成犬用シニア用よりも、
かなり多めの動物性たんぱく質が配合されています。

このことからも、成長期などの重要な時期には、
犬に動物性たんぱく質が必要ことが、ご理解いただけるかもしれません。


肉の香りが強いものを選ぶ

次のポイントは匂いです。

今、ワンちゃんにあげているフードの匂いを嗅いでみてください。

肉の香り穀物の香り、どちらが強いでしょうか?
言うまでもなく、肉の香りが強い方が、ワンちゃんにとっておすすめです。

その時に、酸化した匂いがしないか、腐敗した匂いがしないかに、
注意してください。

犬は夏場に弱い生き物ですが、それは体の酸化を止めるという機能が、
人間ほど強くないからです。

寒い地域で進化した狼が、ヨーロッパで改良されて、
いまの犬になったように、犬は涼しい所で進化してきています。

涼しい環境では、熱による油や食べ物の酸化が起きにくいため、
酸化物は、ワンちゃんの病気を誘発しやすい傾向があるのです。


原産国に注意

どの国で作られたかで、不純物の入り方に差があります。

メーカー側には、安いものを作らなければならないという、
ユーザーからの圧力があるので、どうしても安い地域から原材料を仕入れようとします。

2007年には、アメリカでも中国の原材料を作ったフードで、
腎不全が多発し、多くの犬や猫が死亡しました。

石炭などから作られた、メラニンが混入されていたのです。

メラニンはプラスチックの原料です。

こういった事件が起こると、ドッグフードのあるロットだけ悪かったように、
事態収拾が図られますが、中国の粉ミルクに、繰り返しメラニンが添加され、
乳児の腎結石や腎不全が起きていたように、安い原材料を使い、
利潤を確保しなければ、存続できない企業の特性上、
ペットフードには、常につきまとう危険と言えます。